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しばらくほっておくと、エンドリブのエスレンとバルサ材がはがれてしまうことがあります。
そこで、エスレンとバルサ材の接着で、しっかりと接着することが出来、はがれにくいものには何があるか、まわりを探しました。
そこで、目についたのが、航研最強の接着材であるエポキシでした。
ここ最近のエンドリブの接着、つまりエスレンとバルサ材の接着には、スプレーのりの77が使用されています。この77のみで接着する方法では、エンドリブが曲がったり、エスレンとバルサ材がはがれてしまい、後から瞬間接着剤で接着し直します。
また、エンドリブが曲がらないために、積層板を挟むなどのアイデアもあったのですが、制作が困難なために、実用化していませんでした。
エポキシは、接着完了すると、硬化し、この二つの問題を解決するのに有効そうだったので、接着実験しました。
エスレンの6ミリスライスの両面にバルサ材を接着した、大きさ450×80の試験片を作りました。
その試験片の片側を固定して重りを乗せていきます。
左側がエポ、右側が77で接着されたエンドリブ試験片です。
結果は一目瞭然で、エポで接着した方は、少ししか曲がらず、77で接着した方は、エポよりも少ない重りで大きく曲がってしまいました。
試験片の重さも、77を使って接着した時よりも、エポの方が、約0.5グラム重くなり、コード1050ミリの中央翼換算で、約1.5グラム増加することになり、思ったほど重量の増加にはならないようです。
これは、77でしっかりと接着するためには、ある程度厚く接着剤を吹かねばなりませんが、エポの場合は、薄く塗っていけば十分に接着でき、接着材の量が思ったよりも少なくて済むということもあります。
エンドリブの曲げ対策を含めて考えるのならば、エポで接着した方が今のところ、有利に思われます。
今、試験片は、湿気を与えつつ、曲がったり、はがれたりしないかの調査に使われています。
これで、エポが有利なようなら、作り直せる範囲のエンドリブは、エポでの接着に変更します。
今日から、カテゴリーが分裂します。
主翼修復は順調に進んでいます。
結局、内翼のリブもすべて作り直すことになりました。
作り直すリブは122枚中、72枚。そして、前回の破損分も合わせて、88枚分のリブを取り換えることになります。
しかし、今日までに、70枚のリブを削り終えました。2枚は、制作の都合で保留しました。
内翼分のリブです。棚に壁が出来上がってしましました。
しかし、そんな喜びも束の間、参地下にセミがあらわれました。
誰かが、「風が強いね」といって、扉を開けた瞬間、ものすごい勢いでセミが侵入しました。
セミは、数分間参地下を暴れ回った後、主翼のリブとリブの間をかすめて、壁に張り付き、それを主翼班の人間が捕獲し、外に投げ捨てられました。
たかが、セミ一匹ながら参地下を混乱に陥れました。
何事もなく退治されてよかったです。
とりあえず新たな被害もなく、順調に修理は進んでいます。