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フェアリングの表面はスチレンペーパーで覆われていますが、
このままでは太陽光のせいで、フェアリング内部が高温となります。
そして、パイロットはその熱によって体力を奪われてしまうわけです。
そこで、スチチレンパーパーに銀色のフィルムやカーフィルムを貼って、
太陽光を遮り、断熱効果を持たせるのです。
カーフィルムには、透明、スモーク、ミラーといった種類があります。
これらは主に、日射反射率、日射吸収率、日射透過率が異なり、
断熱効果を得るには、ミラータイプのものが最適だと言われています。
しかし、カーフィルムの種類によってどの程度の差があるのかはっきりしません。
そこで、表面にカーフィルムを貼ったこんな箱↓を作ります。
この箱に、しばらく日光を当て、上から温度計をぶっさし、各フィルムのもつ断熱効果
の違いを見るわけです。
フェアリングは、抵抗を減し、パイロットに快適な環境を提供するものです。
飛行機が少しでも遠くへ飛べるようにしたいですねっ!
しばらくほっておくと、エンドリブのエスレンとバルサ材がはがれてしまうことがあります。
そこで、エスレンとバルサ材の接着で、しっかりと接着することが出来、はがれにくいものには何があるか、まわりを探しました。
そこで、目についたのが、航研最強の接着材であるエポキシでした。
ここ最近のエンドリブの接着、つまりエスレンとバルサ材の接着には、スプレーのりの77が使用されています。この77のみで接着する方法では、エンドリブが曲がったり、エスレンとバルサ材がはがれてしまい、後から瞬間接着剤で接着し直します。
また、エンドリブが曲がらないために、積層板を挟むなどのアイデアもあったのですが、制作が困難なために、実用化していませんでした。
エポキシは、接着完了すると、硬化し、この二つの問題を解決するのに有効そうだったので、接着実験しました。
エスレンの6ミリスライスの両面にバルサ材を接着した、大きさ450×80の試験片を作りました。
その試験片の片側を固定して重りを乗せていきます。
左側がエポ、右側が77で接着されたエンドリブ試験片です。
結果は一目瞭然で、エポで接着した方は、少ししか曲がらず、77で接着した方は、エポよりも少ない重りで大きく曲がってしまいました。
試験片の重さも、77を使って接着した時よりも、エポの方が、約0.5グラム重くなり、コード1050ミリの中央翼換算で、約1.5グラム増加することになり、思ったほど重量の増加にはならないようです。
これは、77でしっかりと接着するためには、ある程度厚く接着剤を吹かねばなりませんが、エポの場合は、薄く塗っていけば十分に接着でき、接着材の量が思ったよりも少なくて済むということもあります。
エンドリブの曲げ対策を含めて考えるのならば、エポで接着した方が今のところ、有利に思われます。
今、試験片は、湿気を与えつつ、曲がったり、はがれたりしないかの調査に使われています。
これで、エポが有利なようなら、作り直せる範囲のエンドリブは、エポでの接着に変更します。